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採用ミスマッチを減らすには?求人票のNG例と書き方のコツ

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あなたにとって「優しい人」ってどんな人ですか?
話を聞いて寄り添ってくれる人?厳しく𠮟ってくれる人?
その人によって「優しい人」の定義って様々ですよね。

これって、求人市場でもよく起こっているんです。
「こんな人を採用したいのに、なぜか違うターゲット層からの応募ばかりだな・・・」
そんなときは、この“定義の違い”が原因かもしれません。

今回は、「ミスマッチを減らしたい」「自社の求人の魅力の伝え方が分からない」そんなお悩みをお持ちの方向けの内容です。

 

よくあるミスマッチが起こる要因は?
属性ワードだけでターゲットはくくれない!

採用したい人物像を考えるときに、「夜シフトがあるから学生さんがいいな」「日中のみの仕事だから主婦(主夫)さんを採用したい」というような会話をしていませんか?
また、条件面でいうと「誰でも出来る仕事内容だから、未経験OKって書いておくか」など…。

しかし、「学生さん」「主婦(主夫)さん」といっても、各個人の状況や能力は異なります。部活や研究に打ち込んでいる学生さんは夜シフトに入りづらかったりしますし、子育てや介護で日中家から離れられない主婦(主夫)さんもいます。
また、「誰でも出来る」「未経験OK」というのも、人によって感じ方が異なります。例えば「2kgのモノを運ぶ」という仕事は一見簡単な作業に思えますが、力に自信が無い人や腰に不安がある人にとっては大変な作業です。

このように、ささいな表現がミスマッチに繋がる大きな要因となっているのです。

 

採用のミスマッチを減らすには?
求人情報は、必ず事実ベースで書きましょう

抽象的な表現よりも、具体的な事実を記載しましょう。抽象的な表現は、読み手によって感じ方が変わってくるため、事実と異なる受け取り方をされる可能性があります。数字で表せるものは数字を、具体的に書けるものはその詳細を書いてみましょう。

仕事内容が最も響く人をターゲットにしよう

採用ターゲットを広げると、応募数も増えるように感じますよね。しかし、実はその逆なのです!
勤務条件や仕事内容の幅が広がると、応募を敬遠される要因にもなり得るのです。

例えば…
応募条件が広いと「簡単な仕事かもしれないけど、裏があるのでは?」と思われたり、「誰でも出来る、未経験OK仕事みたいだけど、本当に自分に合っているのかな?」と思われたりすることも…。

対処方法は、ある程度ターゲットを絞ること。
ポイントは、自社の仕事内容や求人情報にメリットを感じてくれそうな人を選ぶことです。
現在活躍している社員さんを想い浮かべてみること、または逆に過去こういう人は合わなかったなという人を思い浮かべてみるとが、ターゲットを絞るヒントになります。

やりがちなNG表現と改善例
●「交通費支給(規程有)」
よく見かける表現ですが、求職者にとっては“規程”が引っかかります。
「規程によっては自己負担になるのかな、それだったら交通費支給って書いてある方にしようかな」と避けられてしまう可能性が…。
交通費支給(5万円迄/月)など、きちんと金額が書かれている方が安心して応募できます。
●「働きやすいと評判の職場です」
こちらも求人票で見かけることが多いフレーズです。しかし、働きやすさの基準は人によってさまざま。どんな人達がいて、どういう部分に働きやすさを感じているのかが見えないため、 “自分にとって働きやすいのか” が判断できません。 “働きやすさ” の詳細を、誰にでも分かるように記載しましょう。
(例)
・出社は10時。朝は比較的ゆっくり行動できます。
・自販機、電子レンジありの休憩室完備。同僚などと談笑する社員も多数。
(オフィス内にも、コーヒーメーカーやお菓子を常備しています。)
・残業なしを推奨しているため、プライベートも大切にできます。
・その他、個人PC貸与、勤怠管理システム導入など、環境整備にも力を入れております。
●「残業ほぼ無し!」
こちらもよく見かける表現ですが、 “ほぼ” という表現が曖昧で、「本当に?ほぼといっても、月数十時間はあるんだろうな…」といった感じで、不安や疑念を与えてしまいます
「残業10時間/月」など、おおよその平均でよいので、数値で表せるものは数値で表記しましょう。
※もちろん、本当に残業がほぼゼロなのであれば、そちらをしっかりアピールしましょう!!
まとめ

「超・売り手市場」と呼ばれる現在、求職者はたくさんの求人を比較検討しています。少し前までは、良い情報だけを記載した求人が溢れていましたが、いま求職者に響くのは、耳障りのいいことだけを書いてある求人ではなく、心から自分に合っていると思える求人です。
また、時には一見デメリットとなるようなことも隠さずに掲載することで、求職者もイメージができ覚悟したうえで応募できるため、離職率が低くなることも期待できます。

企業にとっても求職者にとっても、採用はゴールではありません。求人を見直してミスマッチを減らしていきましょう。

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