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今こそ大事にしたい!「魅力が伝わる求人原稿とは?」~2極化時代を乗り切る戦略~

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かつて求人原稿は「募集要項を記載するための事務的なフォーマット」に過ぎませんでした。
しかし現在は、求人情報専門の検索エンジンなどの新しい流入経路が登場し、求人原稿そのものが集客メディアへと変貌を遂げています。

人材獲得が激化する中、「分かりやすく、魅力的に伝えられる原稿」を用意できるかどうかが、採用の成否を大きく左右する時代に入りました。

こうした中、求人原稿は「2極化」の様相を呈しています。片方は「単なる募集要件の羅列」、もう片方は「メディアコンテンツとして充実させた求人」この差を理解することで、応募者の質と量に決定的な影響があるのです。

そこで今回はこの競争激化を乗り切るための「魅力が伝わる求人原稿の書き方・見せ方」をご紹介します。

「求人原稿に魅力が必要な理由
求人原稿を“メディア化”せよ ― 心を動かす採用広報の新常識

求人情報は今や、単なる条件提示の場ではありません。
「仕事内容」「待遇」だけを並べた原稿は、数多くの求人の中に埋もれてしまいます。
候補者が求人票を選ぶ際には「どの会社が魅力的か」ここで働く自分をイメージできるか」が大きな判断基準となるため、求人原稿を“情報発信のコンテンツ”として磨き上げる必要があるのです。
つまり採用担当者は「応募を待つ人」ではなく「自社をメディアとして発信する編集者」の役割を担うことになります。

求職者の「ココロを動かす」3つの要素― WHY・WHO・WHAT
では、どうすれば心に響く求人原稿が書けるのでしょうか?
答えは「WHY」「WHO」「WHAT」の3要素を明確にすることです。
●WHY:募集背景や採用への想い

「なぜその人材が必要なのか?」を、市場環境・会社の方向性・組織の課題という流れで整理します。
ただ書くだけでなく、ワクワクする募集背景を伝えることが重要です。

【例:人材紹介のリクルーティングアドバイザー】
私たちは、手がける事業のすべてにおいて「ただ人を集める」のではなく「集まるように惹きつける」、つまり「ファンを広げる」そんな発想を貫いています。この前向きなチャレンジに、共に取り組んでいただける方を募集しています!

 

●WHO:求める人物像・ペルソナ

「スペック(スキル・経験)」「タイプ(人物面)」を、必須要件と歓迎要件に整理します。
特に人物面の設定が「ココロを動かす求人」には不可欠です。
重要なのは、Big Wordではなく具体的に書くこと。「ホスピタリティ」ではなく「どんなホスピタリティか」を明確にします。

【例:自治体事業の運営スタッフ】
●こんな気持ちをお持ちの方
・今日やると決めたことは、やり遂げて帰る気持ち
・指示待ちではなく、何かできないか?を自主的に考えられる自立心
・仲間を思いやることができるホスピタリティ
・迷った時に「お客様(求職者)のためになるか?」と立ち止まって考える自制心
●WHAT:自社の魅力

「会社」「仕事」「環境」「報酬」の4カテゴリで魅力を整理します。
抽象的な表現ではなく、具体的な数字や事実を盛り込むことがポイントです。

【例】
「社員数70名で社長との距離が近い」「昨年度の昇給率は15%」「平均勤続年数18年」

さらに差をつけるために~「ぱっと見」と「リアリティ」~
内容が良くても、見せ方で損をしているケースは少なくありません。
さらに求職者に刺さる見せ方のポイントをご紹介します。
●見出し・箇条書きを用いる
「ぱっと見」で惹きつけるため、重要な情報は見出しや箇条書きで目立たせます。
ただし、箇条書きは多くなりすぎると逆効果。5つまでが目安です。
【例】
\ココに注目!3つのポイント/
★昇給率15%!
★サポート体制は万全!
★会社近くの寮に入居可能!
●数字や実例などのFactを記載する
信憑性とリアリティを向上させるため、売上成長率●%、有給休暇●日、離職率●%など、具体的な数字を積極的に活用します。
【例】
★平均勤続年数18年!定着率◎
★創業60年以上!長く安定して働けます
実際に、今活躍している先輩の約”8割”が未経験からのスタート!
●生声を見せる
社長のメッセージや現場社員のコメントなど、生の声でリアリティを増します。
できるだけ具体的なエピソードが効果的です。
【例】
・入社4年目の社員の体験談
・社長からのメッセージ
●職種名でもアピール
意外と見落としがちなのが職種名です。
一覧画面に表示される職種名は、クリック率を上げる重要な要素。
単純な職種名ではなく、魅力的な要素を盛り込むことで差別化を図れます。
【例】
・未経験から始める売らない営業
・2tトラックの配送ドライバー/50代60代の再スタートを応援!
まとめ~選ばれる求人原稿とは~

求人原稿のメディア化により、採用競争は激化しています。この2極化の時代を勝ち抜くためには

– 「WHY」でワクワクさせる募集背景を伝える
– 「WHO」でペルソナを明確にする
– 「WHAT」で自社の具体的な魅力を訴求する
– 「ぱっと見」と「リアリティ」を大切にした見せ方を工夫する

情報を羅列するだけでなく、まるで手紙を書くような感覚で、求職者一人ひとりの心に届く求人原稿を作成することが重要です。
「この仕事はワクワクしそう!」「まさに私にピッタリ!」「こんな会社があるんだ!知らなかった!」
そう思ってもらえる求人原稿こそが、優秀な人材を惹きつける鍵なのです。

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