1 初詣の意味や意義
初詣とは、年が明けて初めて神社・寺院に参拝し、新年の無病息災や平安無事などを祈ることで、関東地方では1月7日まで、関西地方では1月15日までに参拝することが一般的です。参拝する神社に特に決まりはないため、例えば実家に帰省しているなら近くの神社にお参りしたり、「○○にご利益がある」と言われる神社にお参りしたりするのもいいですね。
また、参道の中央は「神様の通り道」とされているため、お参りする際には参道の左右どちらかに寄って歩くほうが良いといわれています。
また、参道の中央は「神様の通り道」とされているため、お参りする際には参道の左右どちらかに寄って歩くほうが良いといわれています。
2 叶えたい願いに合わせてお参りしよう
新年を迎え「今年はこうなりたい!」という願いのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな願いをかなえてくれると話題になっている神社やスポットは鹿児島県にもたくさんあります。今回はその中からいくつかご紹介したいと思います。
〇合格祈願
・藤川天神
受験の神様といえば菅原道眞を祀る「天神様」が有名です。鹿児島県内にも多くの天神様がありますが、薩摩川内市の藤川天神は特に有名です。境内には龍が地を這う姿に見える「臥竜梅(がりゅうばい)」の梅園があり、受験シーズンと開花の時期が重なる2~3月頃には特に多くの人が参拝します。またこの辺りで生まれた西郷隆盛の愛犬・ツンの銅像もありますよ。
・荒平天神
県内の天神さまの中でもそのロケーションが際立っているのが、鹿屋市の荒平天神です。こちらは海岸から突き出た岩場の上に立ち、晴天の日には海や空の青に赤い鳥居がとても映えます。拝殿までは急な階段になっておりロープを使って登ります。満潮時には海を渡ることができないため、訪れる際は干潮の時間帯を調べてから行きましょう。
・梅ヶ渕観音院
鹿児島市伊敷町にある梅ヶ渕観音院は、溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の小野石に彫られた観音様の穏やかな顔が印象的です。この観音様を彫ったのは甲突川に石橋をかけた石工・岩永三五郎ともいわれています。毎月1日と18日は縁日もあり特にお参りに訪れる方が多いです。坂道は少し大変ですが、合格祈願に訪れる人も絶えません。
〇恋愛成就
・龍宮神社
指宿市の龍宮神社は、神話の海幸彦と山幸彦の話で知られる山幸彦が、失くした釣り針を探しに行った竜宮で豊玉姫と出会いやがて結ばれるという竜宮伝説の残る地・長崎鼻に建ちます。可愛らしいフォルムの社殿や貝殻に願い事を書いて奉納するなど、キュンとする要素満載で、縁結びのご利益がありパワースポットとしても人気があります。
・御崎神社
元旦に初日の出を拝みに行くという方も多いと思いますが、初日の出スポットとしても人気の南大隅町・佐多岬に、縁結びの神様として親しまれている御崎神社があります。古くから縁結びや安産の神様としても知られています。岬の先端にある灯台を望める展望台への道も整備され歩きやすくなっていますよ。
・諏訪神社
南大隅町には御崎神社のほかにも縁結びスポットとして注目を集める諏訪神社があります。全国でも珍しい2つの鳥居が横並びに立つ「並立鳥居」のある神社です。祀られているタケミナカタノミコトは妻との間に子どもがたくさんいたと言われ、夫婦円満や子宝に恵まれるというご利益があるともいわれています。
〇開運・金運アップ
・箱崎八幡神社
出水市の箱崎八幡神社には2つの日本一があります。それが、神門に吊り下がる高さ4m、直径3.4m、重さ5tの「日本一大きな鈴」と、虫眼鏡で見ないとわからない、直径2㎜の「日本一小さな鈴」です。特に「成せばなる(鳴る)、幸福になる(鳴る)」と案内されている大鈴は眺めるだけでもご利益がありそうです。他にも願いを込めて通るくぐり鈴などもありますよ。
・八坂神社
その昔、大阪の商人が鹿児島市の八坂神社にお参りした際に購入した反物が大阪で高値で売れたことから、商売繁盛を願う人がお参りするようになったといういわれがあります。現在も夏に悪疫退散、商売繁盛を願う「おぎおんさあ」が天文館地区を中心に行われています。
・射楯兵主神社(釜蓋神社)(いたてつわものぬしじんじゃ(かまふたじんじゃ))
武の神様であるスサノオノミコトが祀られている射楯兵主神社。厄除けや開運にもご利益があるとされており、スポーツ選手などが必勝祈願に訪れることも多くあります。頭の上に釜の蓋を乗せて鳥居から拝殿まで落とさずに歩けると願いが叶うというユニークな参拝でも注目を集める神社です。海を挟んでそびえる開聞岳の眺めも一見の価値ありです。
3 鹿児島にはこんな神社もあります!
〇君が代発祥の地~大宮神社~
薩摩川内市入来町にある大宮神社は、毎年11月の例祭で奉納される「入来神舞」の中で、「君が代」の歌詞が歌われることから「君が代」発祥の神社と言われます。この神舞は1月1日午前0時からも奉納される予定です。
〇サッカーが好きなら!~市来神社~
いちき串木野市の市来神社は、神武天皇を熊野から大和へ道案内をしたとされる神様・八咫烏(やたがらす)を祀っています。八咫烏は日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークにも用いられていて、こちらの神社ではJFA公認のお守りがあり、プロ・アマ問わずサッカー選手の参拝も多い神社です。
※ホームページ等は新設中
※ホームページ等は新設中
〇鳥居が透けてる!?~神徳稲荷神社~
ここ数年でパワースポットとしてもSNS映えするスポットとしても注目されているのが鹿屋市の神徳稲荷神社です。ガラス製の透明な鳥居や、真っ赤な千本鳥居、また願いを込めて持ち上げて軽ければ願いが叶う「うんだま石」や、「厄よ去れ!」と念を吹き込み厄割硝子に投げつけることで厄落としができる「厄割玉」などもあります。授与所には可愛らしいお守りも多数ありますよ。
日本には、生命力に満ちあふれた状態を尊び、常に若々しくあるという「常若(とこわか)」の思想があります。初詣に行かれる際はこの「常若」の気持ちでお参りし、新年を気持ちよくスタートしてみてはいかがでしょうか。
大晦日から年をまたいで出かける方は足元や寒さに気を付けてお参りしてくださいね。
2025年も「もどかご!」をよろしくお願いします。どうぞ良いお年をお迎えください!
大晦日から年をまたいで出かける方は足元や寒さに気を付けてお参りしてくださいね。
2025年も「もどかご!」をよろしくお願いします。どうぞ良いお年をお迎えください!