祝日本一!美味しい「かごしま茶」をもっと知って、味わって!

最近、“鹿児島県の荒茶(あらちゃ)※生産量が日本一になりました!”というニュースをよく見かけませんか?これは鹿児島にとって、とてもうれしい出来事なんです。そこで今回は日本一になった「かごしま茶」のことや、お茶生産者が営むお洒落なカフェをご紹介します♪

※荒茶(あらちゃ)とは、生葉が加工された一次産品のお茶のこと。荒茶が加工されて様々なお茶製品になります。

1.鹿児島県が荒茶生産量日本一になりました!

2024年度の鹿児島県の荒茶の生産量が、長年トップだった静岡県を抜いて初めて日本一となりました!日本一になった理由について、鹿児島県茶業会議所にお話を聞いてみました。

担当の方によると、鹿児島県のお茶は、離島も含めほぼ県内全域で栽培されており、平地だけでなく、斜面にも平らな茶畑を作って、大型の機械で効率的に収穫ができるそうです。また、温暖な気候なので、全国に先駆けて4月から10月まで長期間収穫できるところも高ポイント。
ほかにも茶農家には若い人たちも多く、PR活動を行ったり、お互いに技術や知識を教えあったりして茶業界を盛り上げているんだそう。

しかも、抹茶のもとになる“てん茶”の生産量や、有機栽培されている茶園の面積も、鹿児島県が日本一。実は鹿児島県って最強のお茶県だったんです!(抹茶はスーパーフードとして海外でも人気です)

2.「かごしま茶」をもっと知りたい!

南国の日差しに恵まれている鹿児島県。昼夜の寒暖差が大きい冷涼な地域では香り高いお茶が、平地では甘味とコクのあるお茶が作られています。そして厳しい品質チェックに合格した鹿児島産のお茶は、朝日と桜島、茶畑をイメージしたシンボルマークを付けて「かごしま茶」として販売されるんです。
「かごしま茶」の中には、「知覧茶」や「霧島茶」「志布志茶」など、産地でブランド化して積極的に売り出しているお茶もあります。11月23日の「全国一斉お茶いっぱいの日」などには、ワンコインで入れたてのお茶を味わえる百円茶屋などのイベントや販売会があるので、いろんな産地のお茶を飲み比べてみたいですね!

さらになんと、アニメで「かごしま茶」を学ぶこともできます。以下の動画サイトのアニメ「今日、お茶をはじめます」では、高校緑茶部の胸キュンストーリーを通して、「かごしま茶」を楽しく知ることができますよ♪

3.お茶の生産者が営むカフェに注目!

お茶処鹿児島では、お茶を楽しめるカフェがたくさんあります。生産者が自ら育てたお茶を提供するこだわりのカフェも人気があります。お茶畑や自然を間近に感じられるカフェで、鹿児島のお茶を味わってみませんか?

〇茶寮ささの

薩摩川内市東郷町の自社茶園と工場で一貫してお茶づくりを行う「笹野製茶」の製茶工場に隣接する「茶寮ささの」。煎茶、抹茶、紅茶などのドリンク類や、自家製の抹茶を使用した抹茶テリーヌ、抹茶ティラミスなどのスイーツも人気です。
これからの新茶の時期には、「新茶を愉しむ会」や、鹿児島県の荒茶生産量日本一を記念したイベントも予定しているそうです。ここでは定期的にお茶やお花のワークショップ、イベントも開催されているので、興味のある人はインスタグラムをチェックしてみてください♪

〇東福製茶カフェ

霧島市にある「霧島中央製茶」では、標高450mの山間部で栽培したお茶を「東福製茶カフェ」で提供しています。土づくりからこだわって有機栽培された香り豊かな緑茶や抹茶、ほうじ茶などを使ったラテ、お茶に合う季節のスイーツも楽しめます。特に生産者だからこそできる、抹茶をたっぷりと使い一杯ずつ立ててから作る抹茶ラテは、はずせない人気メニューです。
とってもキュートな看板犬のタビがお迎えするこちらのカフェは、テラス席に犬や猫もつれていけるのが嬉しいですね。

〇時KIRISHIMA

鹿児島空港近くの国道沿いにある「時KIRISHIMA」は、創業大正6年の「今吉製茶」が営むカフェです。「時KIRISHIMAランチ」や、「とくべつ抹茶づくしプレート」が人気で、茶葉の販売も行っています。
新茶期間の限定メニューとして、新茶のさえみどりの茶葉を自分でご飯に振りかけ、お湯を注いでいただく「まるごと霧島お茶めし(新茶さえみどり)」があります。また暑い時期に人気な、手作りあんこ入り「有機抹茶の濃厚ふわふわかき氷」も登場しています。
鹿児島県のお茶のあれこれを紹介しましたが、緑茶の消費量はまだ九州で5番目だそうです。これからの暑い時期は水出しの冷たいお茶もおすすめです。おいしくて身体にもいい日本一の鹿児島のお茶、もっとたくさん飲んでいきたいですね!