Uターン社員が活躍中!若手の育成を第一に考える老舗建設会社

今回は、鹿児島県阿久根市の総合建設会社「野村建設工業」で営業部・リクルートマネージャーを務める野村雄介さんにお話を伺いました。 大学進学を機に地元・阿久根を離れ、卒業後に東京からUターン。現在は採用・育成を担い、建設業界のイメージ刷新と働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

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野村建設工業株式会社
営業部・リクルートマネージャー
野村 雄介さん(35歳)
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Q.野村さんは、東京から鹿児島へUターン就職されたんですね?

はい、大学進学で地元阿久根を離れ、東京で学生生活を送りました。卒業後は地元に貢献したいと思い、鹿児島にUターン就職。自社グループの農業法人で働いた後、3年ほど前に人事異動で野村建設工業へ異動し、現在は営業と人事・採用業務を担当しています。当社は創業80年を迎える阿久根市の地場建設会社です。港町阿久根のシンボルである「阿久根漁港をつくった会社」として知られ、地域のインフラ整備を支えてきました。

従業員は35名と中小規模ながら、県から建設業者Aランクの指定を受ける高い技術力が当社の強み。道路・河川・橋梁・港湾・災害対策など、幅広い工事を手がけています。

Q. Uターンして感じた地元で働く魅力はどんなところですか?

やはり人とのつながりや温かみですね。仕事の中でもそれを日々実感します。

当社は地域に根ざして80年の歴史を持つ会社なので、工事前に現場周辺の住民の方々へご挨拶にうかがうと、「野村建設工業の人ね!」と親しみを込めて声をかけていただくことが多くあります。
中には「創業社長には、とてもお世話になったよ」と懐かしそうに話してくれる方も。
工事が完成した際には「この道路ができて移動が便利になるよ。ありがとう!」と、直接感謝の言葉をいただくうれしい瞬間も訪れます。
こうした地域の方々との距離の近さや関係性の築きやすさが、地元で働く魅力のひとつだと私は思っています。

Q.Uターンして暮らしの変化はありましたか?

東京での暮らしは、どこに出かけて何をするにしても、移動に電車など公共交通機関を利用することが多く、次は何時?終電は何時?といつも時間を気にしていたように思います。その点、阿久根での暮らしはマイカー中心ですから、すべて自分の時間軸で動ける自由がある。自分のペースで過ごせるゆっくりとした時間感覚、この心地良さが一番の変化でしたね。

Q.会社として若手社員の育成に力を入れているそうですね?

人手不足の中で、高校新卒や未経験者の中途採用など、若手社員の育成に力を入れています。
現場で実務経験を積みながら学ぶOJTに加え、勤務時間内に職業訓練校で土木工事を基礎からしっかり学べる体制を整備。
また、資格取得を支援する制度もあり、社内勉強会や受験費用の会社負担、資格手当などで、社員のやる気と成長を後押ししています。

最近では、高校新卒で入社した女性社員が一級土木施工管理技士の一次試験に合格し、社内でも良い刺激になっています。

Q.働き方改革にも積極的に取り組まれているそうですね?

社員が安心して長く活躍できる職場づくりを目指し、当社でも働き方改革を推進しています(かごしま「働き方改革」推進企業に認定)。特に、ワークライフバランスを実現するための完全週休2日制/年間休日125日の導入は、建設業界では大きなチャレンジでしたが、最新の建設機械の導入やITを活用した業務の効率化で実現できました。

現在は17歳から74歳まで幅広い年代の社員が在籍し、女性の現場監督も活躍中。社員一人ひとりのライフステージが変化しても安心して長く働けるよう、職場環境の整備や福利厚生の充実にこれからも力を注いでいきます。

Q.今後の事業展開について聞かせてください

北薩地域では、今後7〜8年にわたり高速道路の延伸など大型工事が続く予定で、継続的な受注が期待されています。今後も地域を知り尽くした建設会社としての強みを活かし、少数精鋭の技術力とチームワークで各種インフラ整備に貢献していきたいと考えています。

Q. 最後にメッセージをお願いします

当社では建設業の魅力を伝えるために、SNSで工事や日々の様子、採用への取り組みを発信しています。地域の発展に貢献する誇りと喜びをリアルにお伝えする内容となっていますので、Uターンを考えている皆さんにもぜひご覧いただいて、鹿児島で暮らし、働く魅力が伝わるとうれしいですね。