かごしま国体・かごしま大会はじまっど!

いよいよ10月7日(土)~17日(火)に「燃ゆる感動かごしま国体(特別国民体育大会)」(※以下「かごしま国体」)、10月28日(土)~30日(月)に「燃ゆる感動かごしま大会(特別全国障害者スポーツ大会)」(※以下「かごしま大会」)が始まります。鹿児島県では1972年の「太陽国体」以来51年ぶりの国体開催、全国障害者スポーツ大会は、本県では初めての開催となります。
国体は、競技によってはもう明日(9月16日)から開始されるものもあり、ニュースでも話題になっていますよね。なんとなく「全国からたくさんの選手が集まるんだろうな~」とか「鹿児島の選手も活躍するかな?」と気になっている人もいるかもしれません。そこで今回は知っておくとどこかで役に立つ、かもしれない国体のあれこれをご紹介します。

「かごしま国体・かごしま大会」は「特別」な大会

「かごしま国体・かごしま大会」は本来であれば2020年、東京オリンピックと同じ年に開催されるはずでした。しかし2019年末から世界的に広がった新型コロナ感染症の影響で2020年の開催は中止となりました。
それでも鹿児島県以降の開催県である佐賀県や滋賀県をはじめ多くの県や関係機関の協力もあり、2023年に「特別国民体育大会」「特別全国障害者スポーツ大会」として開催されることになったのです。

さよなら「国体」!?

ところで「国体」と呼んでいる大会の正式名称は「国民体育大会」です。しかし2024年の佐賀県での大会からは「国民スポーツ大会」と名称が変更され、「国スポ」と略されることになります。つまり「国体」と呼べるのは「かごしま国体」がラスト! その意味でも「かごしま国体」は特別な大会なのです。

前回の「太陽国体」との違い

1972(昭和47)年に鹿児島県で開催された第27回の国体「太陽国体(秋季大会)」は、10月22日~27日に開催されました。今回は11日間なので開催期間は約半分でした。また、競技が行われたのは22市町、山岳競技の屋久町(現:屋久島町)を除くと離島での競技や試合はありませんでした。
しかし今回はデモンストレーションスポーツも含め県内全43市町村で競技が行われます。デモンストレーションスポーツは鹿児島県在住者を対象としたもので、ラジオ体操やお手玉といった年代を問わずに参加できるものや、フェリーで移動しながら有人7島すべてを走る十島村の「マラソン」など、鹿児島でしかできない競技もありますよ(※すでに終了している競技、中止となった競技も含みます)。

「かごしま国体」のここに注目!

「かごしま国体」では都道府県対抗で天皇杯・皇后杯を争う37の正式競技と5つの公開競技、1つの特別競技が行われます。でも競技の種目は開催県が異なっても大幅に入れ変わることはありません。では開催県で変わることはといえば、その競技が行われる場所です。例えば自転車は大隅エリアで行いますが、鹿屋市には国内唯一の国立体育大学・鹿屋体育大学があり、ここの卒業生を中心に結成したプロ自転車チームがあるほど、自転車競技が盛んです。またトライアスロンは天城町で行いますが、こちらは40年近い歴史を持つ「徳之島トライアスロン」で知られています。相撲の開催地の奄美大島は「日本一土俵の多い島」ともいわれるほど相撲が盛んで、奄美大島含め奄美群島からも多くの力士が誕生しています。どうしてその競技がその競技地で行われるのかにも注目して観戦するのも面白いかもしれませんね。
ちなみに特別競技は高等学校野球(硬式・軟式)ですが、硬式には夏の甲子園ベスト8校が揃います。今年は神村学園が鹿児島県勢として17年ぶりのベスト4入りで県民を沸かせてくれたので、「かごしま国体」でのプレーにも多くの人が注目しそうですね。

スポーツが苦手でも参加できる!

「国体って言われてもスポーツは得意じゃないし、自分には縁がないかな」という人におすすめなのが、文化プログラムです。この文化プログラムは、国体が開催されることを機に、鹿児島県の文化や伝統などを全国に発信して鹿児島県を盛り上げましょうというもの。全国から選手だけでも2万人近くが集まるのですから、鹿児島県の魅力をPRするにはもってこいですよね。
文化プログラムには展示会や講演会をはじめ地域のお祭りやイベントなど、国体期間中以外にも数多く計画されています。これはもう、参加して楽しまなきゃもったいない!

観戦のためのツールも充実!

ここまで読んで「かごしま国体・かごしま大会」に興味が出てきたな、鹿児島に行ってみようかなと思った人のために、競技日程や会場、競技の紹介などを掲載している「観戦ガイドブック」を紹介します。冊子は、競技会場や総合案内所などで配布されますが、県のホームページには電子版も公開されてます。掲載されているQRコードから会場地の地図や市町村のPR動画を開くことができ、検索や音声機能も付いていて大変便利です。
また、現地に観戦に行けない方のためにも、国体の正式競技の決勝戦をインターネットでライブ配信する「国体チャンネル」も公開中です。
(一部競技はアーカイブ配信のみ)これらのツールを活用して熱い戦いを観戦しよう!
いかがでしたか? 少しは「かごしま国体・かごしま大会」に興味を持ってもらえましたか?
次に国体、、、いえ、国スポが鹿児島県で開催されるのは50年後かもしれませんから、今年のこの「最後の国体」を、存分に楽しんでみてくださいね!