ふと食べたくなる かごしまの郷土料理
今回は、食べると元気になれる懐かしい鹿児島の郷土料理をご紹介します!食欲の秋に、ぜひ郷土料理を食べて鹿児島のことを思い返してみてくださいね。 ※農林水産省「うちの郷土料理」を参考にしています。
鶏飯
まずは、疲れたカラダにうれしい優しいお味をご紹介。奄美地域の代表的な郷土料理、そう「鶏飯」です。鶏ガラスープをかけていただく、あっさりとした味がたまらないですよね。ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵などの具材を、自分で白ご飯にのせていくのも食欲をそそるポイントかもしれません。実はこの料理、かつて奄美群島が薩摩藩の支配下にあった時代に、役人たちの機嫌を取るために作られたのが始まりだそう。なんだか少し切ないですね。
もともとは炊き込みご飯風だったようですが、昭和に入ってから鶏ガラスープをかける今のスタイルが定着したそうです。
もともとは炊き込みご飯風だったようですが、昭和に入ってから鶏ガラスープをかける今のスタイルが定着したそうです。
がね
さて次に思い出してほしい料理は「がね」です。鹿児島県内であれば、どこでも食べられている超有名な料理ですよね。主な材料は鹿児島の名産であるさつまいもです。
さてここで質問です。どうして「がね」という名前になったか知っていますか?実は揚げ上がりのカタチにヒントがあります。…そう、蟹に似ていませんか?鹿児島弁では蟹を「がね」と言いますよね。
調理方法は、さつまいもやにんじん、ニラを太めの千切りにし、衣をつけて揚げていくのですが、甘めの味付けが特徴で、地域によって具材や衣の工夫も異なります。
さてここで質問です。どうして「がね」という名前になったか知っていますか?実は揚げ上がりのカタチにヒントがあります。…そう、蟹に似ていませんか?鹿児島弁では蟹を「がね」と言いますよね。
調理方法は、さつまいもやにんじん、ニラを太めの千切りにし、衣をつけて揚げていくのですが、甘めの味付けが特徴で、地域によって具材や衣の工夫も異なります。
豚味噌
次に紹介したいのは、おにぎりの具としても最適、薬味としても最高のポテンシャルを発揮する、そう「豚味噌」です。鹿児島県の代表食材である豚バラ肉と味噌で作るこの料理は、県民にはたまらない深い味だと思いませんか?それに一般的な味噌と同じように、豚味噌も寝かせれば寝かせるほど味が染み込み、美味しくなるそうですよ。でも、美味しいのですぐに無くなっちゃいますよね。
また、豚味噌は、冷奴やうどんにのせるなど、家庭ごとにいろんなアレンジがある料理です。野菜スティックをディップして食べるのもおすすめ!奄美地域では、ピーナッツやカツオ節を加えたりもするそうですよ。ぜひ一度試してみてください。
また、豚味噌は、冷奴やうどんにのせるなど、家庭ごとにいろんなアレンジがある料理です。野菜スティックをディップして食べるのもおすすめ!奄美地域では、ピーナッツやカツオ節を加えたりもするそうですよ。ぜひ一度試してみてください。
さつま汁
そろそろ汁物をご紹介しますね。鹿児島の味噌汁といえば、みなさんは何を思い出しますか? 豚汁、ヘチマ汁、ミズイカのマダ(墨袋)汁など、地域ごとにいろいろな汁物がありますが、やはりなんと言っても「さつま汁」ではないですか? 鶏肉、干ししいたけ、こんにゃく、ごぼう、にんじん、大根、里芋、味噌、ねぎと、具材たっぷりで、お腹も心も満たされる。まさに県民のソウルフードですよね。家庭だけでなく給食で食べたり、家庭科の授業で作った!という方も多いはずです。さつま汁が食べ始められたのは江戸時代。闘鶏で負けた鶏を野菜と煮込んで食べたことが由来と言われています。今では、かごしまの家庭料理として欠かせない存在ですよね。今夜、久しぶりに作ってみてはいかがですか?
ふくれ菓子
もうお腹いっぱいかもしれませんが、最後までお付き合いください。トリを飾るのは、鹿児島の郷土菓子「ふくれ菓子」です。小麦粉、重曹、黒糖を混ぜて蒸し上げるのですが、地域によっては「ソーダ菓子」「ふくらかん」「ふくれかん」などと呼ばれることも。最近では、このふくれ菓子をベースにアレンジしたモダンな蒸し菓子を提供するショップなども生まれています。
さて、みなさんはすべて食べたことがありますか?「今すぐ食べたい!」そんな気持ちになった方は、レシピを確認し作ってみましょう!「作るのは面倒だ」という方は鹿児島に帰ってきた際に食べてみてはいかがでしょうか。この食欲の秋を、ぜひ鹿児島の郷土料理で楽しんでくださいね。